吉田教授からのご挨拶

吉田隆

【学部生の皆様に向けて】
皆さんは、今の社会をどう見ていますか?これからはどうなっていくと思いますか?毎日忙しくて、そんなことは考えたことはないという人が多いのではないでしょうか。
ちょっと、ニュースや新聞を見てみると、まずはCO2の排出量の倍増による地球の気候変動が大きな社会的な問題となっています。ハイブリッド車や電気自動車なども、いよいよ販売されています。すこし堅い言葉で言うと「省エネルギー・再生可能エネルギーのためには、オール電動化・スマート電気エネルギー社会の実現が期待されています。」
私たちが研究している「超伝導」は、夢のようなことを叶えてくれる魔法の石(材料)です。(と、20歳の時に「超伝導」を教わった講義で感じました。)
その「超伝導」という魔法の石を私たちの力で、今からくる「オール電動化・スマート電気エネルギー社会」のなかで「誰でも・どこでも・いつでも」使えるものにするため、先輩たちが築いた技術を礎に、これからの新しいだれもやっていない技術を作っていこうと思っています。

もっと詳しく 吉田研パンフレット(2025年版)

ニュース

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研究内容

吉田研の主な研究内容を紹介します。 研究内容一覧

高温超伝導テープ線材

1987年ノーベル物理学賞を飾った高温超伝導体の発見から30年以上が経ち、電動航空機などの次世代電気機器に向けて、1本で1,000A以上の容量を持つ高温超伝導テープ線材を開発しています。

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ナノサイズ構造制御

ナノテクノロジーを用いて酸化物を垂直に成長させることで、超伝導特性の世界最高記録を更新しました。リニアモーターカーや電動航空機などの超伝導化及び液体窒素運転を目指します。

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高速高品質な薄膜成長

高温超伝導テープ線材のコスト削減には、高速化と高品質化の両立が重要です。VLS成長法と呼ばれる結晶成長法を用いて、低コストかつ高品質な超伝導線材の開発を目指します。

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薄膜成長シミュレーション

超伝導体の成膜には多くのコストがかかり、より良い条件を見つけ出すには非常に時間がかかります。薄膜成長シミュレーションを用いて、成膜中の結晶の成長過程の解析や、様々な条件下での成膜をシミュレートし、効率の良い成膜条件の探査を目指します。

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機械学習

成膜状況をリアルタイムで観測し、観測した情報から機械学習を用いてフィードバック制御を行うことで、目的の薄膜を安定して成膜するシステムを開発することを目指します。

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