計測技術

走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)

ナノピペット(半径50nm以下)を利用して、ナノスケールの生細胞の形状を取得することができる顕微鏡です。原子間力顕微鏡(AFM)と非常に似ていますが、AFMが力を検出するのに対して、SICMでは、イオン電流の変化を利用するため、完全に非接触で計測を行うことができます。エンドサイトーシスのピットを生きた状態で可視化することができます。
 

走査型電気化学顕微鏡(SECM)

マイクロ電極(半径10 um以下)を利用して、溶液中の化学物質を酸化・還元し、その際の電流(濃度に比例)を2次元イメージとして表示することができます。単一の細胞の呼吸量を見積もることや、神経伝達物質、ROSの計測が可能です。

走査型電気化学セル顕微鏡(SECCM)

ナノピペット(半径50nm以下)を利用して、大気環境に存在する試料表面に電気化学セルを局所的に形成し、電気化学計測を行いながら走査することで、表面の反応性に起因した電流(濃度に比例)を2次元イメージとして表示することができます。蓄電能や、触媒能、腐食などへの評価に利用しています。