二葉会会長あいさつ

 

花井会長

 このたび、縁あって、松村年郎先生の後任として、発足から約70年の伝統ある二葉会の27代会長を仰せつかりました。二葉会は今や8200人を超える会員を擁し、会長という重責に身の引き締まる思いです。これまでの発展は、歴代会長を始めとする役員・幹事の方々、諸先輩方のご尽力の賜ですので、微力ながら私も二葉会発展の一端を担ってまいりたいと思います。
 本会の目的は、会員相互の親睦をはかり、文化の向上発展に資することです。具体的には、隔年実施の新年合同同窓会や各所で行われるゴルフ大会が懇親の場であり、会員同士の縁を紡ぐ良い機会です。また、毎年ノリタケの森ギャラリーで行われる二葉会美術作品展は文化の向上発展に資する活動と言えるでしょう。さらに、二葉会の電子化された会員名簿は会員同士の縁をつなぐ良いツールです。ぜひ、仕事や業界団体の会合などで初めて会う方が二葉会の会員かどうかを会員名簿でチェックしてみてください。話題の一つになりますし、心理的距離が近くなること間違いなしです。
 私自身は、二葉会の先輩方には学生の頃から助けていただきました。修士2年のとき、短期留学の機会を得て、指導教官の堀井先生(旧電27)の計らいで、当時、MITの客員研究員として在籍中の依田先生(電45)に受け入れ先を見つけていただきました。現地でも、空港の出迎え、英語学校やアパートの手配、MIT研究員の高安先生(電修46)の研究室見学など、あらゆる点でお世話になりました。一面識もないのに色々と親切にしていただいたのも二葉会の縁があったからです。この経験が、その後の会社生活で、通算10年もの米国暮らしの機会を呼び込んだのだと思います。一方、三菱重工に就職してからの二葉会とのつながりは、新年合同同窓会や研究室の同窓会に参加する程度でしたが、これも縁あって、2006-2007年度に評議員、2020-2021年度に副会長を務めました。
 二葉会運営上の課題については、これまで諸先輩の方々が様々な施策を展開し、最大の懸案であった会費の納付方法の改善は、自動引き落としに加えPayPalの導入で海外在住の会員の方にも納付しやすくすることができました。個人情報保護と利便性向上を狙った電子名簿の利用は、まだ、一部に留まっているので、ホームページの充実と合わせ、改善の余地があります。会員皆様からのご意見・アイデアをお待ちしています。
 2000年初めからの新型コロナウィルス感染症蔓延のため、2022年の新年合同同窓会を始め多くのイベントを中止せざるを得なくなりました。また、役員会・総会、幹事会、各支部総会などは、オンライン会議やメール審議といった工夫により会務を継続しています。例年、新年合同同窓会と同時開催の「先輩と語る会」は、2021年12月に初めてオンライン開催し、思いのほか盛況でした。学部や大学院の在校生に早くから二葉会を意識してもらう意味でも、こうした取り組みは意義があると思います。
 世の中は、Withコロナの施策へ転換しつつありますので、二葉会の運営も柔軟に対応し、会員の皆様が闊達に相互の親睦を図れるよう、役員・幹事の方々と共に力を尽くしてまいりたいと思います。会員の皆様の様々なアイデアとご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 花井 伸敏