今まで、私たち研究グループはLTG(Low temperature growth)法を用いることで従来の成膜方法よりも成膜温度をより広くできるためSmBCO超伝導薄膜内のBHOナノロッドの数密度や太さをより制御することが可能になることを報告してきた。しかし、シード層の形状がアッパー層にどのような影響を与えるのかは不明確である。そこで、シード層が結晶成長にもたらす影響について検討し、超伝導材料の線材化応用に向けてより高性能な薄膜作製を目指している。