RE系高温超伝導体は従来の超伝導体と比べて低コストでの運用が可能であるため、その実用化に期待がかかっています。RE系高温超伝導体は高電流密度化のため、線材応用の際には金属基板上に薄膜化して作製されるのが一般的です。しかし、薄膜には無数の結晶粒界が存在し、これが線材の電流密度を低下させることが知られています。また、結晶粒界の影響を軽減するためには高度な基板作製技術が必要で、これには多くのコストがかかってしまいます。そこで私の研究では、RE 系高温超伝導線材の高性能化や低コスト化に関する知見を得ることを目的とし、様々な機器応用条件下における薄膜の粒界超伝導特性の評価を行っています。

●国内会議発表
1) 秋田純弥, 土屋雄司, 一野祐亮, 吉田隆 : 「様々な磁場・温度条件下においてバイクリスタル基板上SmBa₂Cu₃O_y薄膜の結晶粒界が臨界電流に与える影響」, 2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会, 6p-S42-3, 福岡国際会議場・国際センター・福岡サンパレス, 2017年9月5-8日（口頭講演)

2) 秋田純弥, 土屋雄司, 一野祐亮, 吉田隆 : 「バイクリスタル基板上BaHfO₃添加SmBa₂Cu₃O_y薄膜において結晶粒界が臨界電流に与える影響」, 2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会, 6a-PB1-4, 福岡国際会議場・国際センター・福岡サンパレス, 2017年9月5-8日（ポスター講演)

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ひとこと	自称カナダ人です。