オープンソースソフトウェア Octave (09/11/17 Update!)
このページではオープンソースのソフトウェアOctaveについて説明します。
Octaveの概要
Octave(オクターブ)は数値解析ソフトウェアMATLABと高い互換性を持つオープンソースのソフトウェアです。Windows, Mac, Unixのそれぞれで公開されています。多くのコマンドがMATLABと共通であり、グラフィックスはgnuplotにより実現されます。
パッケージの導入方法(Windows)
Octave(Windows版)では、起動時のホームディレクトリが深い階層にあり、データの移動などに関してあまり便利ではありません。そこで以下の手順ではホームディレクトリを浅めの階層のディレクトリへ変更します。またMATLAB利用時に自動実行されるファイルであるstartup.mを実行します。
Octaveのインストールしたディレクトリの下の階層(この場合はバージョン3.0.5、Octave\3.0.5_gcc-4.3.0\share\octave\site\m\startup内)にはoctavercという名前の拡張子無しのファイルがあります。

このoctavercをメモ帳から開くと次のようになります。

このままでは改行部分が矢印となっていて見づらいので、他のテキストエディタ(今回はEmEditor Free)を使用して話を進めます。

このファイルはOctaveの起動時に自動実行されます。そこでこの5行目の後に
- カレントディレクトリの移動
- 移動したディレクトリをサーチパスへ追加
- startup.mの実行
のコマンドを記述します。通常プログラムを置いておく作業ディレクトリ(例えばディレクトリ名work)をCドライブの直下に置く場合、次のようにcd('C:\work'); addpath(pwd); startup;の一行を書き加えてください。ここでcdはディレクトリの移動、addpathはサーチパスの設定、pwdはカレントディレクトリの表示です。

この場合、関数パッケージのnagoya-uディレクトリはworkの中に入れてください。Octave起動時に「Add the directory "nagoya-u" and sub directories to serch path such as below:...」の表示が出れば成功です。
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