概要

直線型ダイバータプラズマ模擬実験装置NAGDIS-I (Nagoya University Divertor Plasma Simulator I)は、プラズマ柱が長く大口径の高熱流プラズマ生成を目的として建設されました。本装置の特徴は、大型環状装置に比べて装置へのアクセスがよく、融通性に優れていることです。定常高熱流プラズマにより、ダイバータ領域におけるプラズマ・固体壁間相互作用の研究をすることができます。

2013年、以下に述べる磁化同軸プラズマガンと結合することで "NAGDIS-PG" に名称を改め実験を行っています。

磁化同軸プラズマガンは、高温・高密度 (ne ∼ 1022 m-3, τ = 200 μrm) のプラズマが生成可能な装置です。ガン電源、ガスパフ電源、バイアス磁場電源という3種の電源をタイミングを調整しながら放電し、放電時に発生する磁場がプラズマ形状を形成して、プラズマの塊を射出します。これにより、核融合装置で観測される間歇的なプラズマの放出現象を模擬し、NAGDIS-Iの定常プラズマと合わせて、ダイバータ材料への間歇・定常プラズマの複合照射効果の研究が可能となっています。速い現象を調べるために、高速分光システムやレーザー干渉計などが設置されています。

主な研究内容

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