研究内容

酸化物超伝導体をはじめとした機能性材料に関連する下記の研究を行っています。

4分26秒の動画で、吉田研の研究シーズを2つ紹介します。 研究シーズとは、科学技術研究の種(Seeds)、つまり将来花開き実を結ぶ可能性の高い研究のことです。
薄膜結晶成長制御による高品質機能性薄膜の作製
超伝導体や熱電変換材料などの酸化物機能性材料は、 エピタキシャル成長を利用して薄膜形状にすることで性能が飛躍的に向上する。 純良な薄膜試料を得るため、結晶成長の観点から研究を行っている。

ナノ構造制御による機能性薄膜の性能向上
超伝導体や熱電変換材料などの酸化物機能性材料にある不純物を添加すると、 不純物がナノサイズで自己組織化し、思わぬ機能を発現する。 これを積極的に制御・利用し、高性能化する研究を行っている。

超伝導システム応用に向けた超伝導線材の開発
高性能超伝導体を電力貯蔵、低損失の電力輸送などエネルギー分野に応用するためには、 超伝導体を用いた超伝導線材が必須である。 そのため、エピタキシャル薄膜成長技術を拡張した新しい長尺薄膜作製技術の開発を行っている。

新規量子化磁束ピンニング機構の探索
超伝導体といえども無限に大きな電流を流すことは出来ない。 この制限因子は、超伝導体中で運動する磁束線であり、 より強力な磁場を発生することが可能な超伝導体を開発するために、 磁束線物理や材料組織学などを用いた研究を行っている。

・高特性新超伝導薄膜の探索
近年発見された鉄系超伝導体をはじめとした新しい超伝導物質の物性解明や性能向上のために、 新超伝導体のエピタキシャル薄膜作製に関する研究を行っている。

・薄膜型高効率熱電変換モジュールの開発